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    インターネットでサウンドを録音する (PulseAudio を使って)
    
    インターネットを利用していると、その中にはネットラジオがあったり、動画や音声が流れていたりします。しかし、その際流れてくるサウンドは大抵
    の場合、その場限りで消え去ってしまいます。例えば、ネットラジオを録音して残しておいて、後で繰り返し楽しみたいというような私的な要望は結構
    あるように思います。
    
    ここでは、サウンドサーバーである PulseAudio というソフトウェアを利用して Linux
    上で簡単に録音する手順を紹介します。以下は、GNOME デスクトップ環境の場合です(Debian Wheezy 環境で確認済み)。
    
     1. PulseAudio Volume Control のインストール
    デフォルトの環境ではすでに PulseAudio とGNOME
    サウンドレコーダーがインストール済みです。しかしながら、これだけの状況のもとでは、ネット上で流れている音声を直接録音することが出来ません。
    PulseAudio の入出力を制御するためのアプリケーションが必要となります。そこで、グラフィカルなアプリケーションである
    PulseAudio Volume
    Control(pavucontrol)をインストールします。インストールは、次のコマンドで行えます。あるいは、Synaptic
    などのシステム管理ツールでインストー ルします。
    
     # apt-get install pavucontrol
    
     2. インストール後の設定
    PulseAudio Volume Control (pavucontrol) を起動させます。デスクトップメニューの
    [アプリケーション] より、[サウンドとビデオ] >  [PulseAudio 音量調節]
    を選択すると、音量調節を行う画面が起動します。この pavucontrol
    は、PulseAudioに流れている音声ストリームをコントロールするためのソフトウェアです。
    
    起動後、「録音」タブより、「見る」という項目から「Applications」を選択します。さらに、録音タブより、[Record
    Stream from] の項目で [Monitor of 内部オーディオ アナログスレテオ] に変更します。
    
     3. サウンドレコーダーで録音
    サウンドレコーダーを起動させます。
    サウンドレコーダー (gnome-sound-recorder) は、メニューより、[アプリケーション] > [サウンドとビデオ]
    > [サウンド・レコーダー] を選択すると立ち上がります。
    
    録音を開始するには、赤丸の「録音」ボタンを押します。画面の下で [レベル]
    が上下するのが見えれば、録音が行われていることが分かります。四角いボタンで録音を終了します。今記録された音声をファイルとして保存するには、再び
    「録音」ボタンを押し、名前を付けて保存を行います。ファイル形式は、.ogg 以外に .wav も選択可能です。
    
    なお、こうして保存された音声ファイルは、あとで Audacity
    などのソフトウェアを使えば自由に編集することが出来ます。たとえば、ファイルを分割したり、不要な箇所をカットしたりすることが可能となります。
    
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    ※参照サイト:
    -技術評論社 > Ubuntu Weekly Recipe 第137回 PulseAudioを活用する http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0137
    -Ubuntu日本語フォーラム >「ubuntuでPC内の録音について」 
      https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=15987
    
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